鉄道模型レイアウト入門講座

鉄道模型

スポンサードリンク


5.レイアウトで走行させたい車両を選ぶ




時速250km以上で走る花形車両の新幹線は、若い世代の方を中心に非常に人気があります。
新幹線は、在来線に比べてかなり大きく、レール幅も異なります。
これを同じ9mm幅のレールで走行させる為に、新幹線のNゲージスケールは1/160で作成されています。 ちなみに、在来線や各種ストラクチャー類は、1/150の縮尺で再現されています。
それでも、新幹線の模型車両は、在来線車両に比べて長いのです。
この為、半径の狭い急なカーブでは脱線してしまう場合があります。
最低でもR280以上、できればその上のカーブレールを使用しましょう。
また、情景的にも新幹線に急カーブは似合いません。

それと、あまり拘る必要はありませんが、欲を言えば、新幹線は、在来線とは異なる、 独立した路線を走らせる方が好ましいでしょう。
E3系のようなミニ新幹線なら、在来線でも違和感がないですね♪

新幹線にオススメの線路は、KATOの高架複線スラブレールです。
スラブレールとは、バラストではなく、都市型高架によく見られるコンクリート枕木レールのことで、 ハイテクな新幹線とは相性抜群です。
また、カーブもR381+R414の大きな半径が使用されています。
JR九州800系 新幹線「つばめ」
800系新幹線つばめ
JR東日本 E2系100番台新幹線「はやて」
E2系新幹線はやて


特急車両は、在来線の花形車両です。
新幹線と並び、若い世代の方を中心に人気の高い模型車両です。
特急車両は、大きく分けて、旧国鉄車両、JR車両、私鉄車両に分けられますが、 なかでもJR型特急車両は、非常にバリエーションに富んでいて面白みがあります。
その特徴あるスタイルはもちろんですが、カーブで車体が傾斜する振り子式車両等もあり、変化のある運転走行が楽しめます。
旧国鉄車両も、年輩の方に人気があり、全体的な特急車両人気は、新幹線よりも高いと言えるでしょう。

レイアウトに設置した駅に停車できるのは、概ね6両、長くても8両程度で、10両以上の車両が停車できる駅のスペースを 確保するのは、なかなか難しいと言えます。
特急型車両は、実車編成も6〜8両編成程度である場合も多く、実車同様の編成でレイアウトを走行できるのも魅力です。
253系成田エクスプレス
成田エクスプレス
251系スーパービュー踊り子
スーパービュー踊り子


通勤型車両、近郊型車両は、多くの方が日頃最もお世話になっている車両だと思います。
通勤通学で、毎日利用されている方にとっては、愛着のある車両を、ぜひ自分のレイアウトでも 走らせてみたいのではないでしょうか?

この通勤型、近郊型列車は、都市部においては長編成で運用されている場合が多く、 実車編成のまま自宅のレイアウトを走行させるのは、なかなか難しいと言えるでしょう。
駅に停車可能な6〜8両程度に抑えても、十分楽しめますので、費用的にも無理をする必要はありません。
自宅のレイアウトを走らせる場合は、長編成すぎると蛇のようになってしまい、 逆にリアル差が半減してしまうので、8両以下が丁度良い編成と言えます。

また、モーター車の数や、二階建てダブルデッカー車両の有無にもよりますが、 長編成の車両では、高架の勾配を登れない場合も多いです。
E231系0番台通勤型/中央・総武緩行線
E231系0番台・通勤型
209系500bandai通勤型/京浜東北線
209系500番台


ブルートレイン全盛時代には、この電気機関車と客車のセットから、鉄道模型の世界に入った方も多いと思います。
電気機関車の貨車や客車を牽引するパワー溢れる勇姿は、鉄道ファンにとっての憧れです。

電気機関車は、車両基地でよく見られ、車両の交換や入れ替え作業を行いますが、 鉄道模型でも、この作業を再現することができます。
機関車に標準で装備されるアーノルドカプラーには、マグネットが組み込まれており、 専用レールの上で、客車や貨車の切り離し作業が手を触れずに行えるのです。
ちなみに、アーノルドカプラーでの車両の連結作業は、車両同士をくっつけるだけでOKです。

ヤードに客車や貨車を配置して、電気機関車やディーゼル機関車で、連結、切り離し作業を行うのは、 とても楽しくてオススメです。
尚、実際の貨車は長編成ですが、模型も長編成の方が面白いです。
トワイライトエクスプレス
トワイライトEXPRESS
コキ104形コンテナ貨車 海上コンテナ付き
コキ104形貨車


ディーゼル機関車、気動車(ディーゼルカー)は、その名の通り、燃料機関で走行する非電化区間の車両です。
パンタグラフがないので、レイアウトに架線柱は必要ありません。
ただ、電化区間と非電化区間をまたぐ地域でも運用されているので、 レイアウト上で、電車と並んで走行させても特に違和感はありません。

ディーゼル機関車、気動車は、主に地方のローカル路線で活躍しているので、 駅等のストラクチャーもローカルタイプがよく似合います。

編成も1〜4両編成と短編成なものが多く、小型のレイアウトでも十分運転を楽しめるのが特徴です。
Tomixのミニカーブレールに対応している車両が多く、900mm×600mmのテーブルサイズでも十分なレイアウトが組めるので、 気動車をメインとした小スペースの固定式レイアウトを作成する方も多いです。

気動車は、コアな鉄道マニアにファンが多く、年輩の方に人気です。
キハ120形 軽快気動車 関西本線色
キハ120形気動車
DE15形ディーゼル機関車
DE15形ディーゼル車


そのパワー溢れるスタイルと、シリンダーの足回りがカッコ良い蒸気機関車は、根強いファンも多い車両です。
昔の車両なので、もちろんストラクチャーはローカルタイプ、一緒に走る列車も旧国鉄車両、中でも古いタイプが似合います。
でも、蒸気機関車は現在でもC57 180が「SLばんえつ物語」として実際に走っていたり、 動体保存されている車両がイベントに登場したりしていますので、現行の在来線と並走していても、おかしくはないでしょう。

この、蒸気機関車ならではのレイアウトに、ターンテーブルがあります。
ディーゼル機関車と共に非電化の機関庫を再現するのも面白いです。
9600形蒸気機関車
9600形蒸気機関車



鉄道模型レイアウト入門講座 鉄道模型 敷き布レイアウト 鉄道模型レイアウト入門講座

レイアウトの種類レイアウトのレールレイアウトプラン集レイアウトで何をする?走行させる車両パワーパックは?

鉄道模型レイアウト入門講座ジオタウン・ガイド敷き布とは?街並みコレクション鉄道模型 敷き布レイアウト