レイアウトで走らせたい車両を選ぶ

レイアウト入門講座

鉄道模型の車両は、新幹線から機関車まで、様々な車両がラインナップされています。
Nゲージの完成品車両は、Tomix(トミックス)、KATO(カトー)、マイクロエース、グリーンマックス等から発売されていて、今では各メーカーの技術力もUPし、とても精密でリアルな鉄道模型が簡単に手に入るようになりました。

ここでは、そんな鉄道模型のNゲージの車両達を、レイアウトで走行させる観点から見たポイントを解説します。

①新幹線

時速250km以上で走る花形車両の新幹線は、若い世代の方を中心に非常に人気があります。
新幹線は、在来線に比べてかなり大きく、レール幅も異なります。
これを同じ9mm幅のレールで走行させる為に、新幹線のNゲージスケールは1/160で作成されています。
ちなみに、在来線や各種ストラクチャー類は、1/150の縮尺で再現されています。
それでも、新幹線の模型車両は、在来線車両に比べて長いのです。
この為、半径の狭い急なカーブでは脱線してしまう場合があります。
最低でもR280以上、できればその上のカーブレールを使用しましょう。
また、情景的にも新幹線に急カーブは似合いません。

それと、あまり拘る必要はありませんが、欲を言えば、新幹線は、在来線とは異なる、独立した路線を走らせる方が好ましいでしょう。
E3系のようなミニ新幹線なら、在来線でも違和感がないですね♪

新幹線にオススメの線路は、KATOの高架複線スラブレールです。
スラブレールとは、バラストではなく、都市型高架によく見られるコンクリート枕木レールのことで、ハイテクな新幹線とは相性抜群です。
また、カーブもR381+R414の大きな半径が使用されています。

JR九州800系 新幹線「つばめ」
800系新幹線つばめ
JR東日本 E2系100番台新幹線「はやて」
E2系新幹線はやて

②特急車両

特急車両は、在来線の花形車両です。
新幹線と並び、若い世代の方を中心に人気の高い模型車両です。
特急車両は、大きく分けて、旧国鉄車両、JR車両、私鉄車両に分けられますが、なかでもJR型特急車両は、非常にバリエーションに富んでいて面白みがあります。
その特徴あるスタイルはもちろんですが、カーブで車体が傾斜する振り子式車両等もあり、変化のある運転走行が楽しめます。
旧国鉄車両も、年輩の方に人気があり、全体的な特急車両人気は、新幹線よりも高いと言えるでしょう。

レイアウトに設置した駅に停車できるのは、概ね6両、長くても8両程度で、10両以上の車両が停車できる駅のスペースを確保するのは、なかなか難しいと言えます。
特急型車両は、実車編成も6~8両編成程度である場合も多く、実車同様の編成でレイアウトを走行できるのも魅力です。

253系成田エクスプレス
成田エクスプレス
251系スーパービュー踊り子
スーパービュー踊り子

③通勤・近郊型電車

通勤型車両、近郊型車両は、多くの方が日頃最もお世話になっている車両だと思います。
通勤通学で、毎日利用されている方にとっては、愛着のある車両を、ぜひ自分のレイアウトでも走らせてみたいのではないでしょうか?

この通勤型、近郊型列車は、都市部においては長編成で運用されている場合が多く、実車編成のまま自宅のレイアウトを走行させるのは、なかなか難しいと言えるでしょう。
駅に停車可能な6~8両程度に抑えても、十分楽しめますので、費用的にも無理をする必要はありません。
自宅のレイアウトを走らせる場合は、長編成すぎると蛇のようになってしまい、逆にリアル差が半減してしまうので、8両以下が丁度良い編成と言えます。

また、モーター車の数や、二階建てダブルデッカー車両の有無にもよりますが、長編成の車両では、高架の勾配を登れない場合も多いです。

E231系0番台通勤型/中央・総武緩行線
E231系0番台・通勤型
209系500bandai通勤型/京浜東北線
209系500番台

④電気機関車・貨車・客車

ブルートレイン全盛時代には、この電気機関車と客車のセットから、鉄道模型の世界に入った方も多いと思います。
電気機関車の貨車や客車を牽引するパワー溢れる勇姿は、鉄道ファンにとっての憧れです。

電気機関車は、車両基地でよく見られ、車両の交換や入れ替え作業を行いますが、鉄道模型でも、この作業を再現することができます。
機関車に標準で装備されるアーノルドカプラーには、マグネットが組み込まれており、専用レールの上で、客車や貨車の切り離し作業が手を触れずに行えるのです。
ちなみに、アーノルドカプラーでの車両の連結作業は、車両同士をくっつけるだけでOKです。

ヤードに客車や貨車を配置して、電気機関車やディーゼル機関車で、連結、切り離し作業を行うのは、とても楽しくてオススメです。
尚、実際の貨車は長編成ですが、模型も長編成の方が面白いです。

トワイライトエクスプレス
トワイライトEXPRESS
コキ104形コンテナ貨車 海上コンテナ付き
コキ104形貨車

⑤ディーゼルカー・機関車

ディーゼル機関車、気動車(ディーゼルカー)は、その名の通り、燃料機関で走行する非電化区間の車両です。
パンタグラフがないので、レイアウトに架線柱は必要ありません。
ただ、電化区間と非電化区間をまたぐ地域でも運用されているので、レイアウト上で、電車と並んで走行させても特に違和感はありません。

ディーゼル機関車、気動車は、主に地方のローカル路線で活躍しているので、駅等のストラクチャーもローカルタイプがよく似合います。

編成も1~4両編成と短編成なものが多く、小型のレイアウトでも十分運転を楽しめるのが特徴です。
Tomixのミニカーブレールに対応している車両が多く、900mm×600mmのテーブルサイズでも十分なレイアウトが組めるので、気動車をメインとした小スペースの固定式レイアウトを作成する方も多いです。

気動車は、コアな鉄道マニアにファンが多く、年輩の方に人気です。

キハ120形 軽快気動車 関西本線色
キハ120形気動車
DE15形ディーゼル機関車
DE15形ディーゼル車

⑧蒸気機関車

そのパワー溢れるスタイルと、シリンダーの足回りがカッコ良い蒸気機関車は、根強いファンも多い車両です。
昔の車両なので、もちろんストラクチャーはローカルタイプ、一緒に走る列車も旧国鉄車両、中でも古いタイプが似合います。
でも、蒸気機関車は現在でもC57 180が「SLばんえつ物語」として実際に走っていたり、動体保存されている車両がイベントに登場したりしていますので、現行の在来線と並走していても、おかしくはないでしょう。

この、蒸気機関車ならではのレイアウトに、ターンテーブルがあります。
ディーゼル機関車と共に非電化の機関庫を再現するのも面白いです。

9600形蒸気機関車
9600形蒸気機関車


以上です。
鉄道模型の車両の選択には、各メーカーから発売されているカタログを利用するのがオススメです。
メーカーカタログは、特集記事等もあり、読み物としても非常に面白いです。

ただ、鉄道模型の特徴として、カタログにはしっかり記載されているのに、実際には販売されていないと言うことが多いんです。
特にマイクロエースは、ほぼ一回限りの生産で、発売時に入手しないと手に入りません。
Tomix(トミックス)とKATO(カトー)は、カタログに掲載されているものであれば、その内きちんと再生産され、廃止が決まったものはきちんとカタログ落ちしてくれます。

それでも、なかなか再生産してくれず、欲しい車両を手に入れるのに2~3年かかるなんてこともザラです。
こんな時は、中古品を購入すると良いですね。
その他、ストラクチャーや、常時発売されていない街コレ等のコレクションシリーズも数多く出品されていますので、ぜひチェックしてみましょう♪