鉄道模型レイアウト入門講座

2.レイアウトのレールを選ぶ

鉄道模型のレイアウトを組むには、まずレールを決めなければいけません。
国内のNゲージレイアウトは、Tomix(トミックス)とKATO(カトー)の二大メーカーから
道床付きと呼ばれるお座敷レイアウトに適したレールが発売されています。
金属レールのみではグニャグニャですが、道床があるのでしっかり安定し、
ジョイナー付きで連結も容易。
ギャップ(絶縁)等の電気的な要因でも頭を悩ませることがないように、
組み込み済みで完全にシステム化されています。現在は配線もワンタッチ♪
繋げば走る!まさに初心者に打ってつけで、お座敷レイアウトだけでなく、
ジオラマ情景付きの固定式レイアウトでもこの道床付きレールを採用する方が増えています。
さて、このTomixとKATOのレールですが、比較してみると、けっこう差があります。
<トミックスとカトーのレールの比較>

右(茶色)がTomix、左がKATOのユニトラックです。
写真のTomixレールは旧製品で、現在のファイントラックの色はグレーです。
また、道床部分のバラスト表現の塗り分けもリアルになっています。
接続もこの旧タイプは差し込むだけですが、ファイントラックはKATOのユニトラックの様に、
ジョイナーによりカッチリ連結されます。
尚、ファイントラックのサイズは、旧製品と全く同じで、互換性があります。
さて、このレールですが、ご覧の通り、KATO製品の方が幅があって床からの高さもあります。
お座敷レイアウトの場合は特に問題になりませんが、固定式レイアウトの場合には、
この道床の幅と高さが邪魔になるので、あきらかにTomix製のレールの方が適しています。
逆に、連結のしっかりしているKATO製レールの方が、お座敷レイアウトの場合は、
昔は適してましたが、現在はTomixもファイントラックになり、差がなくなりました。
ただ、KATO製品は、レールだけでなく高架にも接続用ジョイナーが入っているのですが、
この接続が、意外と面倒です。
より強度がUPするのでプラスに考えがちですが、Tomix製の構造でも十分であって、
お座敷レイアウトで重要な設置・撤去に、KATO製レールの方が時間を要します。
また、KATO製レールは強固であるが為に、分解時にレール接続用のジョイナーが傷みやすく、
通電性能が劣化しやすいです。
それと、切替ポイントのバリエーションが、Tomixの方が豊富なんです。
この為、どちらかと言えば、お座敷レイアウトでも、Tomix製レールの方がオススメです。
Nゲージは共通規格なので、どちらのレールでも全てのメーカーの車輌が走行可能です。
※ファイントラックは旧製品のレールと互換性がありますが、発売当初のレールとの互換性はありません。
■TomixとKATOの違いは道床だけじゃない
KATOはストラクチャー類がよくできているので、ぜひ購入したいです♪
でも、駅のホームはレールと同じメーカーを使用するのが適しています。
両社でレールが違うということは、規格も異なる訳で、レールの設営間隔も異なってきます。
Tomixは、複線間隔が37mm、駅のホーム部分の線路幅が55.5mm。
KATOは、複線間隔が33mm、駅のホーム部分の線路幅が49.5mmになっています。
レールと異なるメーカーの島式ホームは、基本的に使用できないと思った方が良いでしょう。
対向式ホームなら問題ありませんが、拡張するに従い島式ホームが必要になることが多く、
橋上駅舎等のストラクチャーの連結等も考慮に入れ、全てのホームは揃えた方が無難です。
つまり、駅のホームはレールと同じメーカーのものにするのが基本です。
その他に、制御機器の接続部分がTomixとKATOでメーカー毎に異なるので、
パワーユニット等の制御機器も、レールと同じメーカーのものにしなければいけません。
接続できない訳ではありませんが、初心者の方は無難に同じメーカーの機器を選びましょう。
※複線間隔、線路幅はレールの中心と中心の距離です。
■複線スラブレールはKATO(カトー)の圧勝!
固定式レイアウトの場合も、お座敷レイアウトの場合も、Tomixの方が良いと書きましたが、
その中で、唯一、複線スラブレールは、KATOの方が断然良いです。
もちろん、それ以外のレールでも、KATOの製品が劣っていると言う訳ではありません。
KATOは、レールの枕木がTomixよりも細くて実感的な為、固定ファンも多いです。
<トミックスとカトーの複線スラブレールの比較>

さて、今回はさっきと逆で、左がTomix、右がKATOです。
満を持して発売されたTomixの複線スラブレールですが、KATOの造形に比べるとお粗末で、
のっぺらぼうです。後から発売されたのに、もう少し何とかならなかったのでしょうか?
複線スラブレールは、都市型レイアウトには持って来いのアイテムです。
特に、新幹線を走らせる場合は、これほどよく似合うレールはないでしょう。
新幹線をメインでコレクションしたい方にとっての最適なレイアウトは、
このKATOの複線スラブレールを多用したレイアウトであると言えるでしょう。

レイアウトの種類/レイアウトのレール/レイアウトプラン集/レイアウトで何をする?/走行させる車両/パワーパックは?