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10月19日(木)〜22日(日)に掛けて、JR九州の特急・快速・観光列車を 乗りつくしてきた訳ですが、総括してみたいと思います。 1:乗車列車の採点 @乗車列車 ・885系「白いかもめ」 ・787系「有明」「リレーつばめ」 ・キハ185系「九州横断特急」 ・キハ140・47系「いさぶろう・しんぺい」 ・キハ140・47系「はやとの風」 ・キハ200・220系「なのはなDX」 ・800系「九州新幹線つばめ」 ・キハ72系「新ゆふいんの森」 ・883系「Sonic」 A採点方法 ・各項目につき、持ち点10点を配分(10点満点) ・配分は採点者が自由に設定 ・全て普通席(指定席)での採点 ・各項目の合計点で競う B分析 各項目に点数を配分し、集計を取ってみた結果、885系「白いかもめ」が10点を獲得し、 最も高い採点結果となりました。 885系の場合、初日、二日目と最初に乗車し、且つ普通車・グリーン車の両方を制覇した有利さはありましたが、 外観、車内デザイン等のハード面に加え、快適性などのソフト面まで万遍なくポイントが重なった結果となります。 2位の九州新幹線つばめ(9点)は車輌の魅力がそのまま結果に結びつく形となりました。 博多まで全線開業した場合、この評価は大きく変化する期待があります。 同率2位(9点)の「いさぶろう・しんぺい」につきましては観光列車であり、 ベース車輌が旧いので、JR九州の最新型の特急列車と同列で比較するのは意味がありませんが敢えて比較しています。 「いさぶろう・しんぺい」は肥薩線(えびの高原線)の人吉〜吉松間を往復しますが、 この区間はループ線、スイッチバックなど走行シーンが楽しい事、大畑、矢岳、真幸駅の素晴らしさ、 そして日本3大車窓がミックスされた最高の路線です。 客室乗務員も乗車しており、ワタシが今回の旅行のメインイベントと位置づけていましたが、 期待以上に素晴らしいものでした。 是非、乗車してもらいたいと思います。 4位以下は6点で並んでいる列車がありますが、あくまで主観的、 乗車タイミングといった要素を多大に含みますのでご了承ください。 傾向としては車輌のハードウェアで得点を稼いだもの、接客サービスで得点を稼いだものに分かれます。 その中で強調しておきたいのはJR九州の接客レベルの高さです。 これはワタシが度々賞賛している客室乗務員の女性だけでなく、 駅員さん、運転士さんも含めたサービス全体のことを指しています。 個性的な車輌、きめ細かなサービスが組み合わさって非常に満足のできる楽しい旅行が 出来ました。 JR九州には本当に感謝いたします_(._.)_ 残念だったのは車窓が楽しめる区間が少なかった事。 鹿児島本線では九州新幹線工事の影響であちこちの駅が改装、改築中だったことが挙げられます。 こればかりは仕方がないですね。 九州の方には失礼ですが「列車は最高!車窓はつまんねぇ〜」というのが本音ですね。 ごめんなさい_(._.)_ 2:今回の旅行で感じた事 以前から肥薩線やJR九州の特急列車の記事やTV番組をみるにつけ、乗りたいなぁ〜と思いつつ、 中々乗る機会を得る事ができませんでした。 そんな中、JALのバーゲンフェアで格安航空券を入手できたのはきっかけとしては悪くなかったと思います。 これはワタシの家庭の事情ではありますが、父が既に高齢であり、 今後一緒に旅行する機会を作るのが難しい事、母の乳がんが発覚し11月に手術を控える中、 家族旅行を楽しめたのは本当に幸いでした。 両親とは二日目に熊本で別れ、両親は熊本・阿蘇観光をした後、別府で落ち合った訳ですが、 両親も今回の旅行は存分に楽しんでくれた様で、大枚をはたきつつ、無理やり連れ出した甲斐がありました。 JR九州の一連の車輌デザインは何度も書きましたが水戸岡鋭治さんが率いる 「ドーンデザイン研究所」の手によるものです。 ドーンデザイン研究所が手掛けた車輌は業界の内外から高い評価を得、 ブルーリボン賞、ブルネル賞、グッドデザイン賞など多くの賞賛を浴びてきました。 その一方でマイナスの評価もあり、その主なものとして次のような事が指摘されています。 (出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』:水戸岡鋭治の項) ・実用性に欠ける、と指摘されることが多い。 デザインを優先しすぎるあまり、荷棚が小さく十分に荷物を載せることができなかったり、 荷棚の位置が高すぎて高齢者などでは収納に苦労する車両も存在する。 特に荷物を持った乗客の多い特急用車両ではこういった苦情が多いようである。 ・維持コストの問題も指摘されることが多い。 エクステリアのロゴやレタリングなどは必ず劣化するものであり、その保守が大変であるとされる。 実際、885系かもめは、エンブレム部分が腐食しだしている。 また、インテリアにおいても特殊な部品を使用したり、車両ごとに別の部品を使うなど、 保守コストや部品の確保に苦労するなどの問題がある。 ・近年デザインした車両は特に長時間乗車する場合の居住性に劣る、とも言われている。 革張りの座席で蒸れたり、座席が木製で固いなどの指摘がある。 ・外装についても「原色を多用していて見ていて目が疲れる」「ロゴマークや文字が装飾過剰」 「列車名を大きく表記すると、その列車以外で使用された時に慣れない乗客が混乱する」と言われている。 確かに指摘されている事はその通りだと思いますし、そのような意見を出すのは年代の高い方や、 鉄道に関心の無い方たちだと察します。 しかし、デザイナーは、乗っていて楽しい車輌、九州に誇りを持てる車輌、 生活を豊かにする車輌を具現化すべく、デザインした結果であることは容易に想像できます。 このあたりは禅問答に似た部分であり、今後どれだけ利用者の生活レベル (この場合、経済的豊かさでなく、精神的豊かさ)の向上、意識改革が促される事、 一方、デザイナーはもっと利用者の立場に立ったデザインを行い、具現化していく事、 が必要であり、ワタシはその溝を埋める事は充分可能だと思います。 少なくともJR九州も上記の意見は重々承知している筈です。 JR九州は経営環境が厳しい中で、今後も車輌の建造コスト、維持管理コストが上昇しようが、 誇りを持って運行してくれるものと期待しています。 それは乗務員、駅員さんの仕事振りを見れば明らかです。 間違いなく言える事は、これらの魅力的な車輌の存在がワタシを九州旅行に駆り立て、 高い満足感を与えてくれた点です(●^o^●) 今回、ワタシが乗車した車輌は全てドーンデザイン研究所の手によるものでした。 JR九州のこれらの車輌はズバリ「ドーンデザイン美術館」、「水戸岡鋭治美術館」とでもいうべき、素晴らしい作品達でした! その後のワタシが「JR九州シンドローム」という重病に侵されてしまったのは 非常に残念なこと(うそつけ!「素晴らしい」の間違いだろっ!!)です。 必ず九州に再訪問して、今回巡れなかった場所をゆっくり訪ね、乗車できなかった列車に 乗車したい(特に783系ハイパーサルーン)と思った次第です。\(^o^)/ |
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