2018-10-11
鉄道模型のレイアウトレールを選ぶ
鉄道模型のレイアウトを組むには、まずレールを決めなければいけません。
TomixとKATOのどちらにするか?
国内のNゲージレイアウトは、Tomix(トミックス)とKATO(カトー)の二大メーカーから道床付きと呼ばれるお座敷レイアウトに適したレールが発売されています。
金属レールのみではグニャグニャで、お座敷レイアウトには不向きですが、道床があればしっかり安定し、接続ジョイナーも付いて、連結も容易になっています。
ギャップ(絶縁)等の電気的な要因でも頭を悩ませることがないように、組み込み済みで完全にシステム化されています。現在は配線もワンタッチ♪
繋げば走る!まさに初心者に打ってつけで、お座敷レイアウトだけでなく、ジオラマ情景付きの固定式レイアウトでもこの道床付きレールを採用する方が増えています。
2大メーカーの道床付きレールの比較
さて、このTomixとKATOのレールですが、比較してみると、けっこう差があります。
左がKATO、右(茶色)がTomixです。
写真のTomixレールは旧製品で、現在のTomixレール「ファイントラック」の色はグレーです。
また、道床部分のバラスト表現の塗り分けもリアルになっています。
接続もこの旧タイプは差し込むだけですが、ファイントラックはKATO製の「ユニトラック」の様に、ジョイナーによりカッチリ連結されます。
尚、ファイントラックのサイズは、旧製品と全く同じで、新旧で互換性があります。
さて、このレールですが、ご覧の通り、KATO製品の方が幅があって床からの高さもあります。
お座敷レイアウトの場合は特に問題になりませんが、固定式レイアウトの場合には、この道床の幅と高さが少々邪魔で、Tomix製のレールの方が適しています。
逆に、連結のしっかりしているKATO製レールの方が、お座敷レイアウトの場合は、昔は適してましたが、現在はTomixもファイントラックになり、差がなくなりました。
ただ、KATO製品は、レールだけでなく高架にも接続用ジョイナーが入っているのですが、この接続が、意外と面倒です。
より強度がUPするのでプラスに考えがちですが、Tomix製の構造でも十分であって、お座敷レイアウトで大変な設置・撤去に、KATO製レールの方が時間を要します。
また、KATO製レールは強固であるが為に、分解時にレール接続用のジョイナーが傷みやすく、通電性能が劣化しやすいです。
それと、切替ポイントのバリエーションが、Tomixの方が豊富なんです。
この為、どちらかと言えば、お座敷レイアウトでも、Tomix製レールの方がオススメでした。
KATOの商品開発力と攻勢
「でした」というのは、実は、ここのところのKATOの攻勢により、当サイトのオススメが逆転してしまいました。
KATOから発売された複線線路、カント付きレール、そして、各種の駅です。
複線線路は、複線が簡単に組めるので、複線のお座敷レイアウトの設営・撤去が簡単です。
単線より複線の方が運転は楽しいので、いきなり複線から入るのも良いですね♪
しかも、KATOは線路に実際のカーブの傾きを表現した「カント付きの複線レール」まで発売しました。
また、KATOは元々駅の作りが良かったのですが、最近、更に充実してきています。
駅は、レールの幅や高さに合わせる必要があるので、基本的に同じメーカーの製品を使用します。
これらを総合すると、今やTomixは、ポイントが充実しているだけという感じになってきており、お座敷レイアウトに使用するなら、現段階ではKATOの方がオススメです。
KATOは、レールの枕木がTomixよりも細くて実感的な為、固定ファンも多いです。
ですが、その後、Tomixも負けじとカント付きレールを発売しましたので、また五分五分になってきました。
結局はご自分の好みと言うことですね。
ポイントを重視するか、駅を重視するか、それともカント付きレールにするか等、あなたの好みに合わせて選んでください。
ちなみに、Nゲージは共通規格なので、どちらのレールでも全てのメーカーの車輌が走行可能です。
※ファイントラックは旧製品のレールと互換性があります。
レールの違いは道床だけじゃない!
KATOはストラクチャー類がよくできているので、ぜひ購入したいです♪
でも、駅は、前述の通り、レールと同じメーカーを使用するのが適しています。
両社でレールが違うということは、規格も異なる訳で、レールの設営間隔も異なってきます。
Tomixは、複線間隔が37mm、駅のホーム部分の線路幅が55.5mm。
KATOは、複線間隔が33mm、駅のホーム部分の線路幅が49.5mmになっています。
レール自体の高さ、幅が異なるだけでなく、複線にした場合の線路の間隔が変わってしまうので、レールと異なるメーカーの島式ホームは、基本的に使用できないと思った方が良いでしょう。
対向式ホームなら問題ありませんが、拡張するに従い島式ホームが必要になることが多く、橋上駅舎等のストラクチャーの連結等も考慮に入れ、全てのホームは揃えた方が無難です。
つまり、駅のホームはレールと同じメーカーのものにするのが基本です。
その他に、制御機器の接続部分がTomixとKATOでメーカー毎に異なるので、パワーユニット等の制御機器も、レールと同じメーカーのものにしなければいけません。
接続できない訳ではありませんが、初心者の方は無難に同じメーカーの機器を選びましょう。
※複線間隔、線路幅はレールの中心と中心の距離です。
複線スラブレールはKATOの圧勝!
固定式レイアウトではTomixがオススメ、お座敷レイアウトではKATOがオススメと書きましたが、複線のスラブレールは、KATOの方が断然良いですね。
今回はさっきと逆で、左がTomix、右がKATOです。
満を持して発売されたTomixの複線スラブレールですが、KATOの造形に比べるとお粗末で、のっぺらぼうです。
後から発売されたのに、もう少し何とかならなかったのでしょうか?
複線スラブレールは、都市型レイアウトには持って来いのアイテムです。
特に、新幹線を走らせる場合は、これほどよく似合うレールはないでしょう。
新幹線をメインでコレクションしたい方にとっての最適なレイアウトは、このKATOの複線スラブレールを多用したレイアウトであると言えるでしょう。
レイアウトのレールを選ぶ「TomixかKATOか?それが大問題」
2018-10-11
鉄道模型のレイアウトレールを選ぶ
鉄道模型のレイアウトを組むには、まずレールを決めなければいけません。
TomixとKATOのどちらにするか?
国内のNゲージレイアウトは、Tomix(トミックス)とKATO(カトー)の二大メーカーから道床付きと呼ばれるお座敷レイアウトに適したレールが発売されています。
金属レールのみではグニャグニャで、お座敷レイアウトには不向きですが、道床があればしっかり安定し、接続ジョイナーも付いて、連結も容易になっています。
ギャップ(絶縁)等の電気的な要因でも頭を悩ませることがないように、組み込み済みで完全にシステム化されています。現在は配線もワンタッチ♪
繋げば走る!まさに初心者に打ってつけで、お座敷レイアウトだけでなく、ジオラマ情景付きの固定式レイアウトでもこの道床付きレールを採用する方が増えています。
2大メーカーの道床付きレールの比較
さて、このTomixとKATOのレールですが、比較してみると、けっこう差があります。
左がKATO、右(茶色)がTomixです。
写真のTomixレールは旧製品で、現在のTomixレール「ファイントラック」の色はグレーです。
また、道床部分のバラスト表現の塗り分けもリアルになっています。
接続もこの旧タイプは差し込むだけですが、ファイントラックはKATO製の「ユニトラック」の様に、ジョイナーによりカッチリ連結されます。
尚、ファイントラックのサイズは、旧製品と全く同じで、新旧で互換性があります。
さて、このレールですが、ご覧の通り、KATO製品の方が幅があって床からの高さもあります。
お座敷レイアウトの場合は特に問題になりませんが、固定式レイアウトの場合には、この道床の幅と高さが少々邪魔で、Tomix製のレールの方が適しています。
逆に、連結のしっかりしているKATO製レールの方が、お座敷レイアウトの場合は、昔は適してましたが、現在はTomixもファイントラックになり、差がなくなりました。
ただ、KATO製品は、レールだけでなく高架にも接続用ジョイナーが入っているのですが、この接続が、意外と面倒です。
より強度がUPするのでプラスに考えがちですが、Tomix製の構造でも十分であって、お座敷レイアウトで大変な設置・撤去に、KATO製レールの方が時間を要します。
また、KATO製レールは強固であるが為に、分解時にレール接続用のジョイナーが傷みやすく、通電性能が劣化しやすいです。
それと、切替ポイントのバリエーションが、Tomixの方が豊富なんです。
この為、どちらかと言えば、お座敷レイアウトでも、Tomix製レールの方がオススメでした。
KATOの商品開発力と攻勢
「でした」というのは、実は、ここのところのKATOの攻勢により、当サイトのオススメが逆転してしまいました。
KATOから発売された複線線路、カント付きレール、そして、各種の駅です。
複線線路は、複線が簡単に組めるので、複線のお座敷レイアウトの設営・撤去が簡単です。
単線より複線の方が運転は楽しいので、いきなり複線から入るのも良いですね♪
しかも、KATOは線路に実際のカーブの傾きを表現した「カント付きの複線レール」まで発売しました。
また、KATOは元々駅の作りが良かったのですが、最近、更に充実してきています。
駅は、レールの幅や高さに合わせる必要があるので、基本的に同じメーカーの製品を使用します。
これらを総合すると、今やTomixは、ポイントが充実しているだけという感じになってきており、お座敷レイアウトに使用するなら、現段階ではKATOの方がオススメです。
KATOは、レールの枕木がTomixよりも細くて実感的な為、固定ファンも多いです。
ですが、その後、Tomixも負けじとカント付きレールを発売しましたので、また五分五分になってきました。
結局はご自分の好みと言うことですね。
ポイントを重視するか、駅を重視するか、それともカント付きレールにするか等、あなたの好みに合わせて選んでください。
ちなみに、Nゲージは共通規格なので、どちらのレールでも全てのメーカーの車輌が走行可能です。
※ファイントラックは旧製品のレールと互換性があります。
レールの違いは道床だけじゃない!
KATOはストラクチャー類がよくできているので、ぜひ購入したいです♪
でも、駅は、前述の通り、レールと同じメーカーを使用するのが適しています。
両社でレールが違うということは、規格も異なる訳で、レールの設営間隔も異なってきます。
Tomixは、複線間隔が37mm、駅のホーム部分の線路幅が55.5mm。
KATOは、複線間隔が33mm、駅のホーム部分の線路幅が49.5mmになっています。
レール自体の高さ、幅が異なるだけでなく、複線にした場合の線路の間隔が変わってしまうので、レールと異なるメーカーの島式ホームは、基本的に使用できないと思った方が良いでしょう。
対向式ホームなら問題ありませんが、拡張するに従い島式ホームが必要になることが多く、橋上駅舎等のストラクチャーの連結等も考慮に入れ、全てのホームは揃えた方が無難です。
つまり、駅のホームはレールと同じメーカーのものにするのが基本です。
その他に、制御機器の接続部分がTomixとKATOでメーカー毎に異なるので、パワーユニット等の制御機器も、レールと同じメーカーのものにしなければいけません。
接続できない訳ではありませんが、初心者の方は無難に同じメーカーの機器を選びましょう。
※複線間隔、線路幅はレールの中心と中心の距離です。
複線スラブレールはKATOの圧勝!
固定式レイアウトではTomixがオススメ、お座敷レイアウトではKATOがオススメと書きましたが、複線のスラブレールは、KATOの方が断然良いですね。
今回はさっきと逆で、左がTomix、右がKATOです。
満を持して発売されたTomixの複線スラブレールですが、KATOの造形に比べるとお粗末で、のっぺらぼうです。
後から発売されたのに、もう少し何とかならなかったのでしょうか?
複線スラブレールは、都市型レイアウトには持って来いのアイテムです。
特に、新幹線を走らせる場合は、これほどよく似合うレールはないでしょう。
新幹線をメインでコレクションしたい方にとっての最適なレイアウトは、このKATOの複線スラブレールを多用したレイアウトであると言えるでしょう。
2018-10-11レイアウト入門講座鉄道模型,Nゲージ,レイアウト,解説,講座
Posted by 敷き布